昨夜23時30分仙台発東京行きの高速バスに乗る。
東京へ行くのに、今までは新幹線のみ使っていたが、今回初めてバスにしてみた。往復11,500円という、新幹線の半額という価格が魅力だ。しかし、時間は3倍近くかかってしまう。その時間が惜しいので、深夜便にして、バスで寝ようと考えた。
バスの座席は3列シート、つまり一人一人の座席が独立して、横3列に分かれていた。なので、想像していたよりも眠ることが出来た。といっても、限りなく仮眠に近いものだけど。乗客は定員の4分の1程度で、中央の席は全て空いていたので、窮屈な感じがしなかった。バス会社の経営をちょっと心配したりする。
途中3回休憩があって、5時ごろ八重洲口前に到着。さすがに早い。人がほとんどいない。どこかで時間をつぶそうかと思って歩いたが、駅周辺には何もない。駅の中に行ったが、休憩所というものがない。座る所もない。ホームレス対策なのか。
歩いているうちに地下道に入り、大手町駅に着いてしまったので、東西線で九段下へ。今回の首都潜入の目的の一つが、2年ぶりに靖国神社へ行くことなので。
地下から外へ出て、少し歩くと、営業中のファミレスがあったので、そこで朝食とって時間をつぶすことにした。まだ6時ちょっと前のせいか、客はいなかった。カニ雑炊とドリンクバー(というのかな。飲み放題のやつ)を注文した。
靖国神社の遊就館は9時開館なので、それまでここで過ごさなければならない。そこで、店に入る前にコンビニで日経新聞を買った。これを丹念にゆっくり、よく分からないところも読んでいたら、2時間過ぎた。でもまだ8時だ。客は数人程度で、ワシが居座っていても迷惑ではなさそうだ。なので、持ってきていた本を読んで9時を過ぎるのを待った。
9時ちょっと過ぎに店を出た。まだ通勤途中の人が結構いた。今朝は曇りで、まだそれほど暑くない。助かった。
13日から16日まで靖国神社は「みたままつり」が催される。神社の第一鳥居から入ると、両側に露店と献灯が第二鳥居の方まで連なっていた。これらや懸ぼんぼりを眺めながら、神門を抜けて拝殿へ入り、2年ぶりにお参りした。
その後、遊就館へ。日露戦争の映画を見ようと思っていたが、開始が10時半からなので、それまで展示物を見ることにした。展示内容は2年前と変わっていないようだったので、さらっと。それにしても、明治維新前後からの日本の歴史について、分かりやすく説明されていて、感心する。教科書よりもはるかに優れていると思う。
さて時間になったので、映像ホールへ。映画のタイトルは「明治天皇と日露大戦争」。上映開始後知ったのだが、DVDで売っているものだった。昭和32年新東宝製作で、明治天皇役が嵐寛寿郎。約2時間、なかなか見させる作品だった。印象的だったのは、天皇が平和主義者的に描かれていたこと。実際もこのような人物であるのならば、ワシは尊敬する。
映画を見終わって外に出ると、朝とは違って日差しが強く、かなり暑くなっていた。これから新宿へ行くのだが、大江戸線に乗ったことがまだなかったので、飯田橋まで歩くことにした。途中の居酒屋で昼食を取り、大江戸線の飯田橋駅までは、ずいぶん歩かされた。深いところにあるのだな。通路は新しいせいかきれいだったが、電車は普通なのでがっかり。きれいな車両を期待していたのだが。
新宿西口で下車して、さて、目的の一つであるレコード掘りの開始だ。といっても体力と金銭に限界があるので、事前にレコードマップで予習して、行きたい店を厳選しておいた。レコード掘りも2年ぶりだ。
まずUNIVERSOUNDS。ここでいきなり今回買いたかった BUDDY MILES “ALL THE FACES OF BUDDY MILES” をゲット。Johnny Bristolがプロデュースをしているので、聴いてみたかったのだ。他の「SOUL」箱も掘っていたら、購入予定ではなかったが、INTRUDERS “ENERGY OF LOVE” があったので、思い切って買うことにした。これには MARVIN GAYE ‘JAN’ のカバーが入っている。なんで’JAN’なんてマイナーな曲をカバーしたのだろう。謎なのだ。
次にVINYL、バーンホームズへ行ったが、ここはロック中心で、ワシの好みのものは無かった。昔VINYLにはソウルも結構あったのに、寂しい。
次はWAREHOUSE。ここでも欲しかったものを発見。CON FUNK SHUN “CON FUNK SHUN”, “LOVESHINE” の2枚。日本盤の見本盤なので価値は劣るが、安いし、ワシは聴ければ良いのだ。これで、CON FUNK SHUNは、”SPIRIT OF LOVE”を買えば86年の”BURNIN’ LOVE”までのアルバムが全て揃う。それと、CDバーゲンをやっていたので、一通り見て検討して、THE DRAMATICS “IF YOU COME BACK TO ME” と GENE CHANDLER “THE BEST OF THE CHI-SOUND YEARS 1978-83” を買った。昔のように「自爆」出来ない境遇が悲しい。
次はSHAME RECORDS。ここはソウル系中心の店なのでかなり期待していたが、期待通り、ここでも欲しかったものを発見。ASHFORD & SIMPSON “GIMME SOMETHING REAL”, “SO SO SATISFIED” の2枚。これで、ASHFORD & SIMPSONは、”HIGH RISE”を買えば、89年の”LOVE OR PHYSICAL”までのアルバムが全て揃う。それから、“MALCOLM X”のサントラを買った。これも前から(出来ればCDで)欲しかったものだ。映画のエンドロールでAretha FranklinがDonny Hathawayの名曲’Someday We’ll All Be Free’を歌っていて、これを聴きたかったのだ。
次はTHE PERFECT CIRCLE。ビルは同じで、以前は地下2階だったのが1階に移り、かなり広くなっていた。しかし、ソウル系の品揃えが貧弱になっていて落胆。買いたいものは見つからなかった。残念。
次はシカゴ。と思ったら、法律事務所に改装中だった。看板はまだそのままだったが、店が無くなっていたのだ。ここは結構気に入っていた店だったので、残念だ。
西新宿では、あとアーバンレコードという店に行きたかったが、もう4時になっていたし、暑いし、のどは乾くし、疲れてきたので、行くのを止めた。
大ガードをくぐり、靖国通りをしばらく歩いたところのホテルにチェックイン。部屋に入って、早速今夜会う予定の「あるだん」さんに連絡を取り、会う場所を決めた。
少し休憩した後、5時過ぎに出発。都営新宿線で市ヶ谷へ。JRの市ヶ谷駅前であるだんさんと会った。ネットでは普段からお世話になっている方なので、会うのは2年ぶりなのに、そんな感じがしなかった。あるだんさんは仕事帰りで、暑いところを色々歩き回っていたそうで、ちょっとしんどそうだった。ワシの遊びに付き合わせてしまって、ちょっと申し訳ないような気がした。
市ヶ谷のドトールでアイスコーヒーとホットドックを食べて一息付き、靖国神社へ向かった。6時半から「つのだ☆ひろ」がジャズ音楽奉納(つまりライブ)を神社の能楽堂でやるので、それを見たかったのだ。
「つのだ☆ひろ」の音楽奉納は今年で3回目のはずだが、ワシは初めて見るので、どのくらい人が集まるのか、どんなライブなのか、「つのだ☆ひろ」が本当にジャズをやるのか、見当が付かなかった。
人はかなり集まっていて、着いたときには座席の空きは無し。能楽堂を取り囲むように数百人はいたと思う。予定より30分くらい遅れて「つのだ☆ひろ」その他4人がステージに上がり、1曲目が ‘Take The A-Train’。普通にジャズをやり始めた。
座れていれば最後まで聴いていたかったが、暑い中を立ちっぱなしで、ちょっと辛かったし、あるだんさんもしんどそうだったので、1曲終わったところで神社を出て、新宿へ移動した。
8時頃になっていたと思う。海産物がメイン?の居酒屋へ入った。まずはビールを飲んで一息付いた。ワシの今日の買い物の報告から始まって、黒系の音楽の話、お笑いの話、サッカーの話、ネットの話、などなど、いろんな話が途切れること無く続いて、楽しかった。店を出たのは11時半頃になっていたはず。
久しぶりに充実した一日だった。