「心ならずも」

 意味は、新明解国語辞典第5版によると、「不本意ながらそうすることを表わす。」となっています。そして「不本意」とは、同じ辞典によると、「自分の本当の気持に合っていないこと。」となっています。

 このことばがなぜ気になったかというと、小泉内閣総理大臣が靖国神社参拝について言い訳をするときに、必ず出てくるからなんです。

 例えば、全国戦没者追悼式 内閣総理大臣式辞の中にも出てきます。

 戦没者が全て「心ならずも」死んでいったとは、ワシには思えないので、このことばには非常に違和感を覚えます。

 しかし、日本の現在の内閣総理大臣は、そういう認識なのですね。「自分の本当の気持ち」に則って、日本のために戦って亡くなった人は、きっと無念に思っていることでしょう。

 なんてことを、APEC関連のニュースを見ていて、ふと思いました。