一般教養の現代文読解の問題のなかに、自分の考えと一致するものを見つけて、うれしくなりました。

 それは、三木清「読書と人生」の抜粋です。その一致する考えというのは、この文です。

 「悪い本を読んでいるうちには、善いものと悪いものを区別することができなくなってしまうという危険がある。」

 「ひとはただ、善いものを読むことによって、善いものと悪いものとを見分ける眼を養うことができるのであって、その逆ではない。」

 ワシ的には当然のことだと思うのですが、どうでしょう。

 本に限ったことではありません。食べ物もそうですよね。普段まずいものばかり食べていると、おいしいものが分からなくなると思います。

 絵画もそうですよね。駄作ばかり見ていると、良作が分からなくなると思います。

 この三木氏の本を読んでみたいです。この本は絶版なのでしょうか。楽天でもアマゾンでも売ってませんね。新潮文庫で出ていたようなので、ぜひ再発してほしいです。